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マクベス

あの空気!!
舞台だわ、やっぱり!!

と思った。
今さらだがわたしは舞台が大変好きだ。

子供のためのシェイクスピアカンパニー『マクベス』を観てきた。
8人の役者さんと1体のお人形で繰り広げられるシェイクスピアのマクベス。
役者さんが1人で何役も演じる。もちろんお人形も。
あの人形がまたいい味を出しているんだ。
写真は過去の演劇ぶっくに載っていた「シンベリン」。2003年バージョン。

マクベス_f0202137_13263213.jpg


この白い髪の彼ですよ!
愛らしいわ~。
ちなみに去年は「シンベリン」で都城へ来たらしい。あー、観ればよかった。

舞台には移動できる複数の椅子、テーブルのみ。
で、美しい照明や音響効果と共に場面がどんどんかわってゆく。間に入る役者さんたちの手拍子・黒い衣装も格好いい。独特の存在感と緊張感がある。
黒を脱いだら役の衣装に早変わり。

途中15分の休憩を挟み、終わってみたら芝居そのものは約2時間だった。
とにかくスピード感があって飽きることがない。マクベスは悲劇だが、舞台自体が楽しい。
展開もわかりやすくなっており、子どもたちも笑ったり怖がったりしながら見入っている様子だった。せりふの意味で難しい部分もあったとは思うが、それでも見入る子どもたち。
さし挟まれる工事現場の飯場シーンなんかは、劇場が笑い声に包まれて。
魔女のシーンなども同様。そんなリラックスできる部分も所々にしっかり用意されている。

隣の席には、マクベス夫人(女は怖いと思った)が生き返った、と話しかける女の子に、お芝居だから別の役なのだと説明するお母さんがいて、微笑ましかった。
1人で複数役をするため、役者さんは1つの役が終わっても髪型や衣装を変えて別の役で舞台に戻ってくる。

いわゆる「子ども向け」という感じではなく、重厚感と、宣伝どおりのスタイリッシュさを備えていて、世界を満喫できた。
子どもから大人まで楽しめるようにという、あらゆる心遣いが感じられる。
幼い頃からこのような本格的な舞台に触れることは素晴らしいと思う。言葉とかすべて理解できなくても、本物に触れて、感じることで豊かな何かが確実に芽生えると思う。

来年もカンパニーがやってきたら是非公演を観てみたい。次は何かな。

そんな「子供のためのシェイクスピア」シリーズ、初めて観たけどおすすめですよ。
by sk_anne | 2009-08-04 23:50 | 演劇

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。


by sk_anne