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放棄と便器

わたしは話すことがあまり得意ではなく、気も利かず、がさつな部分もたくさんあって、後悔したりいろいろあるのだが、まぁそれはそれで受け入れるしかないなぁ、と。
人からどう思われるかとか、できるなら嫌われたくないとか、そういうのはもういいんじゃないかという気がしてきた。たぶん、完全には放棄できないとは思うけれど。
これが良い変化なのか、それとも単なる諦めなのか、ちょっと判断しかねる。
半分は自分に対して期待もしている。半分は自分に対して諦めてもいる。
あらゆる事柄や行動について自分自身と対話したときに、良しとするか否とするか。その部分には忠実でありたい。その判断には従っていこうと思う。よく言われる「自分を信じる」ということかもしれない。
そんなことを考える。最近は。
先日、夜中に目が覚めてトイレへ行った。
用を足し、ドアを開けて電気を消し、振り返った瞬間に見た便器が怖かった。暗闇がまとわりつく真っ白な便器だ。こんなに暑いのに、表面はきっとひんやりしている。便器だけが静かにそこに居すぎる。たぶんそんなことをザーッと考えた。なぜだか異様に怖かった。目をそらしてドアを閉めた。

(お知らせ)
「四畳半の翅音」が電子書籍化されました→九州地域演劇協議会サイト
感謝。
by sk_anne | 2012-08-18 23:59 | 真夜中の文箱

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。


by sk_anne