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安吾さんといえば

宮沢章夫著『百年目の青空』に「だめ人間」なるものについてのエッセイも載っていて読むと笑ってしまうんだけれど、そこに坂口安吾についての話も出てくる。
久しぶりに読み返した。
太宰治や芥川龍之介のことも出てくるんだが、やはり安吾さんについてのくだりが強烈だ。
というか、宮沢氏の文章全体が大変面白いんだけれど。

ちょっとだけ紹介。
芥川龍之介についての考察のあとに次の文章が続く。

「そこへゆくと、坂口安吾はたいへんにわかりやすい。彼のエッセイのひとつだ。タイトルを一目見て、そこに、にじみ出るようなだめを感じた。
『僕はもう治っている』
いきなりこうだ。この野放的な雰囲気はなんだろう。治っているなどと大っぴらに言うやつほど、じつは治っていないのではないか。」
(宮沢章夫『百年目の青空』収録「だめに向かって」より)

ちなみにわたしが持っている集英社文庫の「堕落論」の扉には
「2年余掃除をしていない部屋で執筆中。昭和21年」という紹介文と共に、大量のゴミに埋もれるようにしてタバコ片手に原稿に向かう髪の乱れた安吾さん(しかもがっつりカメラ目線)の写真が掲載されてたりする。生真面目な調子の「2年余掃除をしてない部屋で執筆中。」という紹介文もたいがいおかしな印象だけれど。

さて、安吾さんの書く文章に勇気づけられたりするのは確かだと思う。
「不良少年とキリスト」(主に太宰治についてのことが書いてある)には線がひっぱってあった。これまた久しぶりに読み返したので、線が出てきたとき、何だ?と思ったが、よく読んでみると昔ひいたような覚えがある。

「是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。そして、戦うよ。決して、負けぬ。負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に勝負などありゃせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。ただ、負けないのだ。」
(坂口安吾「不良少年とキリスト」より)

生きなきゃね。
まだ今より若かった自分が線をひいていた。本に線をひくことはあまりしないんだけれど、たぶんなんか悩んでたんだろうな。

これから安吾さんの愛すべき?だめっぷりを観に出発します。
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by sk_anne | 2010-04-25 12:37

仕事帰り、家のまわりの田んぼにれんげ草がたくさん咲いていることに気付いた。れんげ畑だ。
びっくりした。久しぶりに見た気がする。
それよりも今日急に気付いたのが可笑しくて。ちっとも目に入らなかったのだ。
シロツメクサもちらほら咲いていて。妙に懐かしく思えた。
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明日は都城市総合文化ホールへ劇団東京ヴォードヴィルショー公演「無頼の女房」を観に行く。
もう5~6年前になるだろうか「その場しのぎの男たち」鹿児島公演を観て以来。随分久しぶりの東京ヴォードヴィルショーだ。
刺激をもらってきます。
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by sk_anne | 2010-04-24 20:51 | 真夜中の文箱

雨漏り

ここ数年、家の雨漏りが結構ひどくて、とにかく屋根がやばいらしい。いい加減どうにかしないとやばいらしい。
そんな築35年。
30年後から先はメンテナンスが必要ね。家も、人も。

さて、稽古日だった。
みんなでみっち作の台本を読む。そう、最近戯曲を書き始めたそうなのだ!
まだタイトルはついていないんだけれど、みっちワールドは静寂と激情と影に彩られていた。
ぜひ書きつづけてほしいと思う。
わたしも書きつづける。
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by sk_anne | 2010-04-22 23:30

華燭といえば

向田邦子×久世光彦 新春ドラマスペシャルだったと思うが、「華燭」というドラマを見たことがある。記憶が確かなら10代前半の頃だったと思うんだが、たしか小林薫と田中裕子が父娘役で、妹が洞口依子か誰かだったような。田中裕子は家族にとって母親代わりのような存在で結婚していない。妹は植物採集か押し花か、何かそんなことをしていた。
向田邦子原作・久世光彦演出の二時間ドラマを観たのはそれが最初で、なんじゃこりゃ!!と思うほど良くて(だって今でも憶えているんだもの。)以来毎年欠かさず観ていた。
どれも家族の物語だ。
わたしはきっと、あんな空気の物語を、お芝居を作りたいんだと思う。
そのドラマシリーズはDVD化されているんだが残念ながら地元レンタルショップにはなくて。シリーズを購入したいとずっと思いながらも余裕がなく早数年経過。生活が多少落ち着きつつある感じなので今年は向田貯金をしようと思っている。
昨日結婚式に行ったので、今朝父親からおもむろに「そんな予定はないのか」と訊かれた。「あー、ないね。」と即答する。

なんだろう、うちの店が倒産して潰れたときから時間が止まっているような気がする。時々。
私立高校へ通っていたこともあり卒業する頃には授業料にも相当困っていたみたいだし、当たり前かもしれないが泥船から逃げるように疎遠になった親戚なんかも多いし、母はお洒落をしなくなり、借金取りが家にきたこともあるし、夜逃げする夢を見たこともある。わたしたちはフェリーに乗っていた。
どうしても絶望感が抜けきらない。もう10年以上経つのに。これは自分の問題だ。そういう性分が疎ましい。だけどなかなか変わることができない。
時がとまっているわけではなく、確実に年はとっているんだけど。昨日、式場へ向かう車の中で、顔のほうれい線が気になるという話で盛り上がったり。

みんな口には出さなくてもいろいろ抱えている。それでも前へ進むし、生きていくし、新しい場所にも飛び込む。幸せへ向かって進む。形はいろいろあるだろうけれど。尊い。
自分はもしかするとそういうことに対する思いが弱いんじゃないかと思ったりする。生きる責任を果たすことで精一杯というか。
生きるためには働かなきゃ。日々の暮らしの中に幸せがたくさんあることはわかっている。楽しいこともやりたいこともある。
だがどうしても、積極的に「生きたい」と思えない。そこは罰当たりだと思われても仕方ない。叶うなら早めにという希望はあるが、絶対に自分で死を選ぶことはしないぞ、という最低ラインのレベルだ。
でもそれが一番大切なことだと思っている。
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by sk_anne | 2010-04-18 11:47

華燭

音楽家なかむー&みきさんの結婚式へ行く。
なかむーこと劇団25馬力中村氏には非常口本公演の音楽で毎回お世話になっていて。
みきさんは劇作家さんでもあり、こふく劇場さんの公演「三十、かも」の短編オムニバス書き下ろしではご一緒させていただくことができた。
そんな素敵なお二人の結婚式。
落ち着いた良い式だった。
お二人の雰囲気が出るんだろうな。温かくて、自然体で。柔らかい空気の式だった。音楽の生演奏がたくさんあって。
そしてうん、やっぱり、温かい。
ひだまりにおじゃましたような心地好いひとときだった。

おめでとうございます!
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by sk_anne | 2010-04-17 21:34

脱皮というか?

稽古日。

やはり10周年なのだ。本公演は行いたい。
10周年だから再演は避けたい。
本公演なので当然、既成台本もやらない。
「闇に朱~」はキャスト的に難しいので今回は見送り。
したがって新作ということで。

主要キャストは決まっている。
今回は久々に演出までさせていただく予定だ。

非常口は今まで若年女子中心の作品が多かったのだが、今度のやつは違う。
どんなお芝居になるかな。
楽しみ。
だけど若年女子中心ではないやつを書けるかな。これは大きなチャレンジだ。
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by sk_anne | 2010-04-15 23:51

手を止めたら忘れる

最近、離れ小島でどんどん置いていかれているような気がしていたのは、たぶんあたまの調子が良くなかったからだな。
3月は体調もおかしく、気持ちも沈みがちだった。4月に入り、調子が戻りつつある。が、なんだか忘れっぽくて困っている。仕事ではもちろんだが、家でも忘れたら困ることを紙に書いてテーブルに貼った。
急いで書かないと内容があたまからこぼれていきそうだからまた焦る。ひどい文字だが自分で読めればヨシということで。

もう4月も半ば。早い。
髪を切るべきか。 うーむ。
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by sk_anne | 2010-04-14 23:50

訃報

井上ひさしさんが亡くなられたそうだ・・。

ご冥福をお祈りします。
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by sk_anne | 2010-04-11 11:40

夢だから

昨日は小中と(高校でもなんとなく)好きだった男の子の誕生日だった。
足が速くて人気のある男子だった。運動もできず中学で暗さが開花してしまったわたしには眩しすぎて、近寄れないタイプだった。

さて。誕生日だったせいか、彼が夢に出てきたのだ。
男の子といっても、同級なのでもう30才(誕生日がきたので31才か!) の青年なんだけど、コンビニで偶然会う夢だった。顔は15才の時とあまり変わらない印象だった。

実際はわからない。
20才のとき同窓会で見掛けたのが最後で、そのときも外見はさほど変わってはいなかったが、違うなぁもう好きじゃないなぁと思ったのは覚えている。
勝手なことを言わせていただくと、かもしだす雰囲気が明らかに好みからズレていた。ありゃりゃ・・・だ。

さて。中学校では、同じクラスだったにもかかわらず緊張してまともに話した覚えもないんだが、コンビニで会ったら割と普通に話せた。
ああ久しぶり、みたいな会話だ。

まぁ夢だから。

実際会っても気付かないか、気付いてもチラ見するくらいだろうな。

でも、目覚めたら懐かしく思えた。
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by sk_anne | 2010-04-07 22:34

桜島とわたし

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午後から休みがとれたのでちょっと遠出。

4月になった。
書いていなかったが、3月21日で非常口は9才になった。
いよいよ10年目。

4月になったので調子も上がると思いたい。
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by sk_anne | 2010-04-03 23:50

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。