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薄汚れた朱色の瓦

ペンキのはげた窓枠。
とノートに走り書きしていた。
いつだったかはわからないが、忘れないように書いたのだと思う。ある場所のことだ。
どうしても、なにか置いてきぼりをくらったような、ほの暗さと温かさが混ざったような風景が好きで、たとえば、外階段をカンカンカンと上る壁の薄いアパートや、古い住宅が舞台になる話は考えやすいけれど、小綺麗なマンションが舞台となるとなかなか・・・みたいなことだ。人間を書くという意味ではどこを舞台にしても一緒なんだろうけれど、つまりは好みだ。早い話が。
可能性を狭めてるのかなぁとは思うのだが、自分で好きに書く場合はそんな風景になってしまう。
今はそうだ。
もしかしたらこれから変わるかもしれないけれど。それはわからない。
薄汚れた朱色の瓦_f0202137_18533948.jpg

by sk_anne | 2010-08-08 18:06 | 戯曲

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。


by sk_anne