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幻想第四次空間へ行ってきた。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」が躍動感と共にグーッと身近に迫ってきた。そんな、泊さん版飛ぶ劇場「睡稿、銀河鉄道の夜」だった。
飛ぶ劇場公演を観るたびにいつも思う。あのバランスだ。大笑いしたり、苦しかったり、生きることについて考えたり、共感して涙が出たり。バランスは重要だというのがよくわかる。
真実ってなんだろう。ああ、その時きっと真実がわかるのかな・・・。それまでわたしたちはただ懸命に生きるのだ。生き抜いた先に、真実を知る旅が待っている。
パーカッションの生演奏が雰囲気を大いに盛り上げる。
一般席と参加席が選べて、参加席に座ったのだが、それが結構な参加形態になっており、楽しくてドキドキした。ジョバンニやカムパネルラたちと同じ空間、幻想第四次の汽車の中にいる気がしてくる。銀河鉄道だ。
帰りに上演台本を購入したんだけれど、観客とのやりとりについても面白く書かれていて、舞台を思い返しながら読んだ。

子どもさんたちも観にきていて、参加型の席に座っている子が元気よく手を挙げて質問に答えていたりして。去年マクベスを観た時にも感じたんだが、いいなぁ、と。可能であれば多くの子に生の芸術体験を、と思った。
劇場で観ることが難しい場合でも、ワークショップに参加したり、小中学校の芸術鑑賞プログラムで触れることはきっと可能で。この夏は子どもワークショップの説明会で、かごしま子ども芸術センターさんのお話を聞いた分、余計にそう思うのかもしれない。

さて、素敵な舞台を観るたびに、どうすればあんな作品が、世界が作れるんだろう?と考えてみる。演出もだし、演技もだし、なにもかも。
考えているだけじゃどうにもならないので、せめて自分たちなりに少しずつでも向上していけるように精進するのみだ。少しずつ、少しずつ。

脱線するが、宮崎へお芝居を観に行くと、戯曲講座を一緒に受講していた皆さんや宮崎演劇人の皆さんにかなりの確率でお会いできるので単純に嬉しかったりする。
by sk_anne | 2010-08-23 23:59 | 演劇

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。


by sk_anne