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夏空と博多駅

夕方。家の前からみた空です。
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夏の空で、嬉しくなる。今日は雨も降らず、田んぼも青々。
すっかり夏だ。やっほほほーい。


今朝の九州沖縄ニュースで外国人の窃盗団の話題が出ていた。
博多駅で声をかけられ窃盗団に参加したという外国人のことを言っていた。博多駅という響きが生々しく、テレビの画面を見た。誘われて何回か仕事をして報酬を得ていたそうだが、この場合の仕事というのは犯罪だ。真っ当な仕事の給料が安かったから、窃盗が簡単そうだったから。動機について、そういう内容が挙げられていた。
彼にとっての異国の町の駅、そこは自分が暮らす九州にある町の駅で。雑踏の中、同じく異国のひとに声をかけられて、悪い誘いに乗って、罪を犯す。罪は繰り返され、手にする報酬とともに不満だらけの日常は遠ざかり、堕ちていくのだろう。不満だらけの日常に戻りたいと思っても戻れない。報酬なんて、もはや紙切れなんじゃないだろうか。そうではなく、それでもお金が欲しいと思うのだろうか。だとしたら、そこに横たわるのは人間の持つ際限のない寂しさだ。とてつもなく暗い。
どうしてもお金が必要な、やむにやまれぬ事情があったのだろうか。希望を抱いて日本へ働きにきたものの、給料は安く、家族への仕送りをしながらの生活は厳しく、異国の地で感じるのは孤独だけで、そんなときに博多駅で声をかけられ、魔がさして犯行に及んだのだろうか。
よくあるドラマみたいな想像だけど。
わからない。実際はどうなんだろう。
博多駅、という身近な固有名詞が事件を現実のものとして印象づける。これがもしも東京駅だったらおそらくテレビの画面は見なかったし、よくある事件として気にも留めなかったと思う。
おかしな話だ。場所が違うだけなのに。
きっとこんなふうにいろんなことを他人事にして生活している。改めてそう感じた。それは当たり前のことではある。わたしは博多駅で声をかけられて窃盗団に入った外国人ではなく、田んぼに囲まれた伊佐市で夏バテ気味に暮らす日本人なのだ。
それでも、想像することは大切なんじゃないかと思う。
そして、自分がたとえばニューヨークで声をかけられ、その時の状況次第で窃盗団に入る可能性が全くぜんぜんないとは言い切れないと思うのだ。例えが適切ではないかもしれないが、なにかの弾みで軌道を外れてしまう危険性は人間誰もが持っていると思う。その代表的なものが戦争であるような気がする。個人の問題か、集団の問題か、思想の問題か、というような違いはもちろんあるだろうけれど。
とか知識もないくせに難しいことを考えだすとあたまが混乱してくる。博多駅から戦争まで。容量オーバーだな。


今月末のぽんプラザホール、下鴨車窓「人魚」を観に行きたいのだが、スケジュール的に困難な感じで。見本市の時もチラシが貼ってあったのだ。どうにかならないものかと思案中ではある。が、今のところ厳しい・・・。
by sk_anne | 2011-07-08 23:51 | 真夜中の文箱

演劇集団非常口・しまだの寝癖に覆われた根暗な頭の中です。どうも。


by sk_anne